慈尊院を中心とする<九度山世界遺産エリア>
①慈尊院(世界遺産登録:高野山の玄関口・女人高野)
弘法大師が高野山開創の際に、年貢の徴収などの庶務を司る高野政所や宿泊所を置いた高野山の要所。
弘法大師の母が晩年移り住み、没後弥勒堂が建立されたことから、女人禁制の高野に対して「女人高野」と呼ばれ親しまれてきました。弥勒堂に安置されている弥勒菩薩坐像は国宝に指定されています。
慈尊院・弥勒菩薩座像(国宝)
昭和38年、国宝に指定。像高は91cmで、如来形の弥勒仏の像。
右手を挙げ左手を膝上に置く如来像通有の印を結ぶ姿に平安時代初期の特色が現れています。
長年秘仏として伝えられてきたため、光背、台座も当初のものが残されており、開扉は空海の命日が21日であることにちなみ、21年に一度とされています。
なお、次回の開扉は平成27年4月2日から5月21日です。
世界遺産マップ |
②丹生官省符神社(世界遺産登録:弘法大師創建の社) 弘法大師が慈尊院創建の時、守り神として地元にゆかりのある丹生都比売・高野御子のニ神を祀った神社です。慈尊院から119段の石段をのぼった高台にあります。 ③町石道(180町石)世界遺産登録:高野山への表参詣道 町石道とは、109mごとに「町石」と呼ばれる高さ3m強の石柱が建てられた道です。 慈尊院から高野山までの25km以上の道中に、216基もの町石が建てられています。 聖地へと続く祈りの道として、多くの参詣者がこの道を歩きます。 |
④紙遊苑 「紙遊苑」では、弘法大師が伝授したと言い伝えられる高野紙の紙すき体験をすることができます。また、紙すきの様子を見せるジオラマや和凧のほか、さまざまな和紙工芸品が展示されています。 |
⑤勝利寺 高野山表参詣道の玄関口にあたり、昔はたくさんの貴族、武士、庶民の宿泊者や参詣者で賑わったと伝えられています。紀の川を臨み、雨引山を背にたたずむ姿は壮厳に満ちています。 |